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今月の特集

意外に少ない人数で仕事をこなすIR部門

─IR部門は会社のなかでどんな位置付けで、何名で担当しているのでしょうか。(以下敬称略)

KDDI株式会社
能勢:
渉外・広報本部のなかに、IR室として所属しています。現在、IR室は社員5名、国内・海外の機関投資家・個人投資家、アナリスト向けにIR活動を行っています。
株式会社東京ドーム
幸山:
経営本部に所属し、今年(2007年)の5月に広報IR部のなかからIRグループとして独立しました。現在、私を含めて2名体制。責任者として、機関投資家・アナリストの対応をしています。
三国コカ・コーラボトリング株式会社
大川:
私の所属は、法務IR課。コンプライアンス、ガバナンス関連からIRまで、すべてを担当する部署で、私はIRを専任で担当しています。
メディシノバ・インク
岡島:
当社はベンチャー企業で従業員数も30名の会社ですから、経営陣がIRに対応しています。日本ではCEOと副社長である私が担当。アメリカはCEO・CFO中心にIR活動を行っています。

会社の顔として、多くの人と会う仕事

─IRの方って大勢の人に会うイメージがあるのですが、年間に交換する名刺の枚数はどのくらいの枚数になりますか?

岡島: アメリカのCFOと一緒に機関投資家・アナリスト回りをするときなどは、1週間で40〜50枚になります。一番多いときで、月に100枚くらいかな。
大川: IRを担当して4年目ですので、付き合いの長い証券会社・アナリストの方も多く、新しく名刺交換させていただくのは、年間で50枚くらいになります。
幸山: 昨年異動してきましたので1年目は初対面の方ばかり。年間200枚くらい使いました。お会いするのは、おもに機関投資家やアナリストの方々ですね。
能勢: 本決算・中間決算の後は、海外も含め機関投資家を個別に訪問します。そんなときは、2週間で約50枚くらい。月によって波がありますが、年間400 〜 500枚くらいだと思います。

─「たいていの場合、一度、名刺交換をしたことがある方とは、名刺交換をしませんから、IR担当となった1年目が一番、名刺をたくさん使った気がします」というのは、みなさん共通の弁。

やはり大変!?決算説明会

─IRの一大イベントといえば決算発表会だと思いますが、準備はいつ頃から始めるのでしょうか。

大川: ほかの部門と一緒にプロジェクトを組織し、1カ月前から準備にかかります。社長にも2回参加してもらい、スケジュールや資料・プレゼンテーションの内容を検討していきます。
岡島: 1週間前くらいからですね。当社は事業内容が特殊で、現在はまだ新薬の開発段階で売り上げ・利益がありません。一般の企業のような利益指標が存在しませんので数字の集計は手間がかからないのです。かわりに赤字の中身を分析し、いかに企業価値を投資家に伝えていくかに力を入れています。
幸山: 1カ月前から準備しています。現在、会社の変革期で事業部門の統合や子会社の売却など変化が多いので、財務や各部門からの資料を集約するのが大変ですね。
能勢: 当社も、だいたい1カ月前から準備に取りかかります。月次ベースで損益は把握していますので、どんなカタチで見せるか、わかりやすい説明会にするため構想を練っていきます。準備後半になると終電近くの電車に乗る確率が高くなりますね(笑)。

投資家に対するコミュニケーション

─個人投資家・機関投資家、それぞれに対して、どんな説明を心がけていらっしゃいますか。

能勢: 機関投資家やアナリストの方は、決算が終わったら個別訪問や取材を通じて、数字や事業戦略についての細かい話をしていきます。個人投資家向けの説明会では、KDDIがどんな会社なのか、売り上げの状況などの概要と、「KDDIは成長を続ける会社」だという、私たちがもっともお伝えしたいメッセージについて、お話しさせていただいています。
幸山: 昨年、グレーゾーン金利の問題で子会社のファイナンス事業が赤字になりました。そのとき、「東京ドームってファイナンスもやっていたの?」という声が多く、当社がどんなカタチで利益をあげているのか、どこに収益の源泉があるのかを意外と知らない方が多いということを知りました。そこで、初対面の投資家・アナリストについては、まず事業についてくわしく説明することにしています。個人投資家の方には、いまのところWebサイトでの情報提供が主力ですが、今後は個人投資家の皆様への説明会の実施も視野に入れております。
大川: 決算説明会後、機関投資家を個別に訪問し、決算説明会の資料をもとに、ざっくばらんにお話ししています。また、年度によっては、社長と財務の取締役が証券会社を個別訪問していくことも。業界をよくご存じのアナリストには経営トップが、食品セクターをはじめて担当する方などには、経理部長や私が担当するよう役割分担し、お話しさせていただいています。
岡島: アメリカのアナリストは医師や薬学博士など、専門性が高い方がほとんどです。一方で当社の事業は、個人投資家の方には大変わかりにくいので、アナリスト向けと個人投資家向けの2種類の資料を用意しています。決算説明会では、その中間レベルの説明をした後、一般投資家向け、機関投資家向け、それぞれの説明会を行っています。

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