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2008年の株式市場はどうなる?

2008年の株式市場は、どんな1年になると予測されますか?

中井: デカップリングが問われる年になると思いますね。その象徴が北京オリンピックです。一方、これまでのアメリカでのゴルディロックス(適温)経済、つまり熱すぎず冷たすぎない緩やかな成長が続いてきたわけですが、その終わりがどうなるのか。サブプライムという病名がわかったので、2008年は病巣を早期に摘出できるかどうかが問題。それが遅れれば、アメリカ景気そのものに悪影響をおよぼします。これが早く片付くかどうかが最大のキーポイントでしょう。一番恐れているのは、ドルが下がりすぎること。そうなると、いろんなドル離れが起こり、通貨の切り上げ、湾岸の話とかも絡んできて、結果的に中国も人民元を切り上げなきゃならなくなる、といった具合で、世界経済に波及します。だからこそ、サブプライムは早く片付けないといけない。それが問われていると思います
三原: もちろん、時間的には半年くらいジュクジュクするし、局地的には大雨も降るところもある。でも、「降り止まない雨はないという観点で、晴れそうなところにお金を置く」というのが2008年からの投資戦略です。2008年は大きな変化が起きる、10年に一度のチャンスの年だと思います。たとえば1987年のブラックマンデーのときは世界が潰れると騒いだ。でも、そんなことは10年ごとに起きるんです。アジア通貨危機やサブプライム……。そのときは大波でも、あとから見れば小波です。人間が一生懸命働く限り、世界経済のパイは大きくなるんです。長期的に見ればね。そのなかで、次の波に乗る投資先を探すのが大事。実際、ブラックマンデー以降のアメリカでは、それまで見向きもされていなかった情報産業が台頭してきて「情報資本主義」になった。その後、登場したグーグルやヤフーの株を当時買っていたアメリカ人が、現在どうなっているかということですよ。
石川: 私も2008年はチャンスだと思います。これからどこが大底かはわかりませんが、2008年前半くらいまでは大きな買い場になる。2007年11月にFRBのコーン副議長とバーナンキ議長が相次いで利下げを示唆して、ポールソン財務長官が徳政令みたいなことをやろうという話も出してきました。実現まで紆余曲折があるでしょうが、これらは転機の第一弾だと見ています。しかも、こういったことが第二弾、第三弾と続くでしょうから、買い場に入ったと考えられるのではないでしょうか。
中井: 結局、投資という期間のなかで、あるスパンをどういうふうに「置くか」ではないでしょうか。よく、投資に関する期間を季節にたとえて「春があり夏があり秋があり冬がある。冬きたりなば春遠からじ」というのですが、このサイクルだと思うんです。自分の投資の期間のなかで、どこが冬で、どこに春を置くのかということです。今回はアメリカで住宅バブルが起きてしまったわけですが、バブルが起きるとその収束というのが必要になります。つまり、調整みたいなものが絶対不可欠なんです。それを、どこでどういうふうに判断していくか。そのとらえ方の期間がポイントですし、それがチャンスになると私は思いますね。サブプライム問題そのものは長引くかもしれませんが、マーケットの心理としては2008年の早い段階で山が見えるんじゃないでしょうか。そこをチャンスとして買うといいと思いますよ。
三原: たしかにサイクルは重要です。ただ、私が思うに周りに流されず、自分の人生のトレンドをきちっと決めて、ターゲットを定めて、そこに向かって布石を打っていくやり方もあると思うんです。わからないものは買わないといい。私は、サブプライム問題の影響を受けない企業が絶対あると思っています。だからといって、わからないものを買うのは、不安を買うのと一緒ですから。
石川: そこで問題は、なにを買うかです。デイトレーダーは、株価の上げ下げが激しいので、好きにやっていればいいでしょう(笑)。でも、「投資家」なら、やはり中長期スタンスで、本当にいい銘柄、これから伸びる確度の高い銘柄に的を絞るべきでしょうね。

 

 

 

 

現在伸びている外国と輸出で業績を上げていきそうなセクターですか?

石川: そうですね。そういう海外の国や企業と、ビジネスをたくさんやってるような銘柄も狙い目でしょう。
中井: 日本には、世界のなかで活躍している企業というのがありますから、そういう優良株とか……。
石川: 日本企業が新興国市場にどんどん輸出して経済が伸びていることを考えれば、どんな銘柄に投資すべきか、おのずと見当が付くはずです。
三原: 僕はさっき少し時価総額の話をしましたね。日本のマーケットは世界のなかで相対的にシュリンク(縮むこと)していくわけですから。シュリンクしてしまったなかだけ見るのか、どんどん伸びていく外を見るのか。グローバルという言葉をもう一度考え直してほしい。僕らが若いときはインターナショナルと言っていて、これは国際化に自分を合わせることでした。でも、グローバルというのは、世界を自分に合わせること。世界を味方に付けるという発想です。だから、そういう意味からも、日本の発想からいち早く抜けることが正しいのではないかと思います。宇宙から地球を見るつもりで、自分の資金をどこに置いたらいいのか、まずはアロケーションを考えたらどうでしょうか。いま、アジアに投資するとすごいことになる可能性があります。たしかに中国株やベトナム株を持っている人は、目先だけで考えると、売られて大変な目に遭うかもしれません。でも、日本だって、いままでずっと順調にきているかというと、途中で経済的な大変動があったりしました。それでも、その間ずっと株を持ち続けた人の人生は、いまではすごいことになっているはず。小さなお金が大きくなる。それがマーケットだということを、2008年になにかを考える人は、肝に銘じるべきでしょう。


チャンスをつかむために、なにをすべきか

ズバリ! 2008年のチャンスをつかむためには、なにをすべきですか

三原: 株の後ろには企業があるし、株価の後ろには企業の業績や将来性があるが、株を買うのは企業を買うことだということを十分理解したうえで、せっかくのチャンスをしっかりつかんでほしい。僕は2008年というのは、ひょっとしたら、ちょっと真剣に株式投資を考えようという若い人にとっては、この『モテカブ』が、えらいヒントになるんじゃないかなんて思ってますよ(笑)。
石川: そうですね。ただ、他人の話を鵜呑みにするんじゃなく、それなりの勉強もしましょう。新聞はていねいに読むとか。でも、自分たちで言うのもなんですが、あまり評論家とかを信用しちゃダメですよ(笑)。数字の判断は自分でする。他人の意見は、あくまチャンスをつかむために、なにをすべきか2008年の株式市場はどうなる?でも参考として聞くべきです。
三原: たしかに(笑)。それに、新聞も信用しすぎちゃだめ。あと、四季報とか財務諸表などもちゃんと見たほうがいい。
石川: 三原さんのおっしゃるとおりです。とくに新聞の観測記事は鵜呑みにしてもしょうがありません。それより、新聞記事のなかで、推測、予測ではなく、事実をしっかりとつかむのが大事ということです。
三原: 今回のサブプライムのように、世界が大騒ぎをした後には、必ず大きな変化が起きます。ですから2008年は、もっと大枠から市場を見て、自分の人生をどうするかを考える年ではないでしょうか。また、これから投資を考える人は、ごく単純な原則をしっかり覚えておくといい。マネーというものは「世界的に割高なマーケットから割安なマーケットに流れる」「税金の高い国から低い国に流れる」「金利の低いところから高いところに流れる」。この3つが基本です。市場は必ずモノを言っています。ということは、基本を踏まえたうえで、市場の変化の予兆をつかんだ人が勝てるという
ことです。
中井: そうですね。それに、サブプライムの問題のように、まったく関係なく見えるものでさえ日本にも影響してくる時代です。いいところもあれば悪いところもあるということを理解したうえで、いろんな物事の判断はグローバルに考えていく……、個人投資家でも、グローバル人になってグローバルな投資を考えるということが大切な時代になってきたということです。

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